スマホで写真を撮ったとき、「なんだか目が小さく写ってしまう」と感じたことはありませんか？とくに外カメラや他人に撮ってもらった写真では、実際よりも目が小さく、顔が長く見えてしまうことがあります。
自撮りでは盛れるのに、外カメラになると急にブサイクに感じるという悩みも多く見られます。
また、目が小さいと感じさせない撮影のやり方や、顔が長く見えないコツについても紹介します。
スマホカメラの特性を正しく理解し、写真での自分の印象を少しでも良く見せたいという方にとって、役立つ情報をまとめました。
本記事を読んで分かること
- スマホカメラで目が小さく写る理由とレンズの特性
- 外カメラと自撮りの違いや写り方の差
- 他人に撮ってもらう際の注意点と対策方法
- 目を自然に大きく見せる撮影テクニックと工夫
スマホカメラで目が小さくなるのはなぜなのか？
スマホで撮った自分の顔を見て、「目が小さく写ってる…」「実際よりもブサイクに見える」と感じたことはありませんか？
特に外カメラで撮影したとき、その違和感が強くなる人は多いようです。これは単なる気のせいではなく、カメラの構造や使い方によって実際に見え方が変わるためです。
ここでは、「スマホカメラで目が小さくなる理由」について、写真の性質やカメラの仕組みを交えて解説します。
写真で目が小さくなる理由とは？
スマホのカメラ、とくに外カメラは「広角レンズ」が多く採用されています。このレンズは、被写体に近づけば近づくほど、顔の中央部分（鼻や口元）が強調され、両側（目や輪郭）が小さく写る傾向があります。
さらに、人の目で見る自分の顔は、鏡を通して「左右反転されたもの」であり、自然と見慣れた印象に補正されているのです。
一方で、写真は現実に近い角度で顔をそのまま記録するため、脳内で補正されたイメージとの差が大きく、違和感を強く感じやすくなります。
また、自分で写真を撮る場合は「盛れる角度」を選びやすいですが、他人が撮るとそのコントロールができません。このため、結果として「目が小さい」と感じやすくなってしまうのです。
外カメラでブサイクに見える理由
外カメラでブサイクに見えるのは、単に画質が良いからではありません。
主な理由は、広角レンズの遠近感の誇張による「顔の歪み」です。
スマホの外カメラは、高性能である反面、顔のパーツの見え方に違和感が出やすい特徴があります。近くのものは大きく、遠くのものは小さく映るため、鼻が強調され、目や輪郭が引っ込んだように見えるのです。
また、他撮りの場合は自分のベストアングルを選べないことが多く、表情のコントロールも難しくなります。
その結果、自分の納得できない表情や角度で撮影されてしまい、「ブサイクに写った」と感じてしまうのです。
これに加え、ライティングや姿勢なども影響するため、「写真うつりの悪さ」は複数の要素が重なって起きていると考えられます。
自撮りでは目が大きく見える理由
とくに「斜め上」からの角度は、小顔効果と目元の強調に効果的であり、多くの人が無意識にこれを実践しています。
さらに、自撮りアプリやスマホのミラーモード機能も、見慣れた鏡の自分に近い画像を表示するため、安心感があるのです。
こうした工夫により、自撮りでは「目が大きく、全体的に盛れた印象」に仕上がりやすくなっています。
外カメで目が小さいと感じる仕組み
カメラのレンズが違うだけでも見た目はこんなに変わる。左から最新スマホの外カメラ、フルサイズ一眼レフカメラでレンズを50mm→70mm→85mmと変更したもの。… pic.twitter.com/bEiqEDx3or
— 山脇孝徳 【顔の美容外科医】 (@yama_prs1) March 21, 2024
外カメラで目が小さく見える背景には、カメラの画角と被写体の位置関係があります。
外カメラは広い範囲を写せる「広角レンズ」が主流であり、近距離で撮影すると中心が強調され、周辺が引き伸ばされたように映るという性質があります。
この歪みのせいで、目が顔の中心から離れているぶん、小さく見えたり、横に広がって間延びして見えたりします。
とくに顔をカメラに近づけすぎた状態で撮ると、歪みが顕著になり、実物よりも違和感のある顔つきに写ってしまうのです。
また、顔が画面の端に位置していると、より大きな歪みが発生します。カメラの中央に顔を配置することで、こうした影響を抑えることが可能です。
他人から見た自分の顔と写真の違い
「他人から見た顔」と「写真の中の顔」が違うように感じるのは、脳が見慣れた顔に対して補正をかけているからです。
鏡に映る自分は左右反転された顔であり、しかも見慣れているため、実際の見た目よりも「よく見える」ことが多いのです。
一方、写真は現実のままの姿を写すため、鏡での印象との差が大きく、違和感を覚えやすくなります。
また、他人が見るあなたの顔は、「動き」や「声」「雰囲気」などを含めた印象で評価されることが多く、静止画である写真とは評価軸が異なります。
このギャップが、「写真写りが悪い」と感じる原因になっているのです。
スマホカメラで目が小さくならない撮り方
前半では、スマホカメラで目が小さく見える理由や構造について詳しく解説しました。
ここからは、実際にどうすれば目を小さく見せず、自然で魅力的に撮れるのかという「撮影テクニック」に焦点を当てていきます。
日常の自撮りや記念写真でも役立つ方法ばかりなので、ぜひ取り入れてみてください。
外カメラで顔が長く見えるのを防ぐには
スマホの外カメラで顔が長く見える原因は、レンズの歪みと撮影距離の近さにあります。
これを防ぐには、まずカメラと顔の距離をしっかり取ることが大切です。
できれば腕を伸ばしきる以上の距離から撮影するか、三脚やセルフタイマーを使って、1.2〜1.5mほど離して撮影すると自然なバランスになります。
また、撮影する角度も重要です。真正面からの撮影より、少し斜め上から撮ることで、顔の縦方向の強調が抑えられ、バランスの良い印象になります。
このように、少しの工夫で外カメラ特有の顔の「間延び感」は軽減することが可能です。
外カメラと自撮りのやり方の違い
外カメラと自撮り（インカメラ）では、撮影方法に大きな違いがあります。
一方、自撮りはスマホの画面を見ながら撮影できるため、好みの角度や表情を調整しやすいのが特徴です。
そのため、外カメラで自然に盛るためには、事前に構図を想定して撮る練習や、誰かに撮ってもらう場合には角度の指示をしっかり伝えることがポイントになります。
また、外カメラは画質が良い分、細部まで鮮明に写るため、明るさや背景にも気を配る必要があります。光の当たり方ひとつで、目元の印象も大きく変わります。
他人に撮ってもらうと目が小さく写る理由
他人に撮ってもらうと目が小さく写るのは、撮影者が自分のベストアングルを知らないことが主な原因です。
自分で撮る場合は「盛れる角度」や「良い表情のタイミング」を把握していますが、他人にはそれが分かりません。
結果として、無意識のうちに一番自然ではないタイミングでシャッターが切られてしまうことが多いのです。
さらに、他人が撮影するときの距離や位置もまちまちで、顔に対する歪みの影響が強く出る場合があります。
とくにローアングル（下からの角度）は、目が小さく、顔が大きく見えてしまう傾向があるため、できるだけカメラと目線を水平に保つようお願いするのがベストです。
事前に撮影のコツを共有するだけでも、仕上がりは大きく変わります。
自撮りで自然な目元を作るテクニック
自撮りで目を自然に、かつ大きく見せたいときは、目の開きすぎに注意することがポイントです。
おすすめなのは、軽くあごを引き、やや斜め上からの角度で撮ることです。この角度は、目元に立体感を与えながらも、顔全体を引き締めて見せる効果があります。
さらに、光の当て方も大切です。自然光が正面から入る場所や、目の中にキャッチライト（光の反射）を入れられる環境を選ぶことで、目がくっきりと大きく写ります。
なお、加工アプリに頼りすぎると、不自然な顔立ちになりやすいため、自然な補正範囲にとどめておくことをおすすめします。
スマホカメラの癖を理解して撮影しよう
スマホごとにレンズの特性や歪み具合、色味の処理などが異なります。
自分のスマホで撮影した写真が「どう写りやすいのか」を事前に把握しておくことで、写りの癖を見越したポージングや表情作りができるようになります。
例えば、あるスマホでは広角レンズの歪みが強く出やすい場合があります。そのような機種では、中心に顔を置く、撮影距離を離すといった工夫が有効です。
また、複数のカメラを搭載している機種であれば、「ポートレートモード」を使用することで、背景がぼけて顔立ちが際立つ、立体感のある写真が撮れる場合もあります。
このように、スマホカメラの特性を正しく理解して撮影に活かすことで、目が小さく写るという悩みを大きく軽減することができます。
スマホカメラで目が小さくなる原因と対策総まとめ
スマホカメラで目が小さく見えてしまうのは、レンズの歪みや撮影距離、角度、光の当たり方など、さまざまな要因が関係しています。
しかし、撮影の仕方を少し工夫するだけで、自然で魅力的な写真に仕上げることができます。
スマホカメラの特徴を理解し、自分に合った角度や光の使い方を見つけることが、目が小さく見えない写真を撮るためのポイントです。
- スマホカメラのレンズ歪みが顔のバランスを崩す
- 撮影距離が近すぎると顔の一部が強調される
- 広角レンズは顔の中心が大きく、外側が小さく写る
- インカメラより外カメラのほうが歪みが少ない
- 目が小さく見えるのは光の当たり方にも関係する
- 自分で見る顔と他人から見える顔は異なる印象を持つ
- 自撮りでは目線より少し上から撮るとバランスが良い
- 無理に目を見開くと不自然に写りやすい
- 顔が長く見えるのはカメラ角度と距離の影響による
- 他人に撮ってもらう場合はアングルの指示が重要
- 自撮りと外カメラでは撮影の感覚や準備が異なる
- 光の入り方で目元の印象が大きく変わる
- スマホのレンズ特性を理解して工夫する必要がある
- 加工アプリは使いすぎると逆効果になることもある
- 撮影前にテストショットを重ねて写りを確認するのが有効
