写真撮影のとき、「どこに立てばいいの?」と迷った経験はありませんか?
特にフォーマルな場や集合写真では、立ち位置にもマナーがあることをご存じの方も多いはずです。
この記事では、写真撮影 立ち位置 マナーに関する基本の考え方から、2人・4人・6人など人数別の並び方、立つ順番の決め方まで、丁寧にわかりやすく解説しています。
ビジネスシーンや記念撮影など、失敗したくない大切な場面で、どこに立つべきか迷わないようにするためのガイドとして、ぜひお役立てください。
本記事を読んで分かること
- 写真撮影における立ち位置マナーの基本
- 2人・3人・4人・6人の人数別の並び方
- フォーマルな場での立ち位置や座る位置
- 日本と海外の立ち位置マナーの違い
写真撮影での立ち位置|マナーの基本と考え方を紹介
「写真、どこに立ったらいいんだろう?」
そんなふうに迷ったこと、ありませんか?
集合写真や記念撮影では、実はちょっとした立ち位置のマナーがあるんです。特に会社のイベントや式典など、かしこまった場では、誰がどこに立つかが意外と見られています。
ここでは、立ち位置の基本マナーから、3人で撮るときの並び方、男女ペアの立ち位置、座るときのポジションまで。
「写真に残るからこそ、ちゃんとしておきたい」そんな方のために、わかりやすく解説していきます。
写真撮影の立ち位置マナーとは何か?

立ち位置のマナーって聞くと、なんだか堅苦しい印象を受けるかもしれませんが、実はとてもシンプルです。
大切なのは「誰を一番目立たせたいか」を考えること。それだけなんです。
たとえば会社での集合写真なら、社長や上司など目上の方を真ん中に配置するのが基本。
そして左右には、その人に近い立場の人がバランスよく並んでいきます。

日本では「左上位・右下位」という考え方があるので、カメラから見て右側(被写体から見ると左側が上位)に偉い人が立つことが多いんです。
「左上位」は、正面から見ると、右が上位となって左右の序列が逆になるが、あくまでも並ぶ当事者から見て左側を上位・高位とする。
日本経済新聞
でも絶対ではないので、「こうしたら全体がきれいにまとまるかな?」と気配りできれば十分。
写真はその場の空気を未来に残すもの。
立ち位置にちょっとだけ意識を向けるだけで、写真全体がぐっと上品な印象になりますよ。
写真撮影で3人立てる場合の立ち位置は?
3人で撮る写真の立ち位置は、なんだか一番悩ましいですよね。

たとえば上司と一緒に写真を撮るなら、上司を真ん中に。そして、(被写体から見て)左側に次に偉い人、右側に一番下の立場の人が立つのが日本のマナー。
※カメラ視点では右に次に偉い人、左に下位の人となります。
一方で、スポーツの表彰台なんかでは「右上位(カメラから見て左側)」の並びが多いので、場面によって変わることもあるんです。
でもどの場面でも大切なのは、真ん中に主役がいて、左右にバランスよく立つこと。
迷ったら「この人を一番引き立てたいな」と思う人を真ん中にすれば、大きな間違いはありませんよ。
写真撮影での立ち位置の順番の決め方とその理由
「誰がどこに立つか」って、なんとなく並んでしまいがちだけど、ほんの少しの気配りで全体の印象がぐんとよくなるんです。
本日は、3月31日。
— 彦根市広報 🏯 (@hikonecity_PR) March 31, 2025
年度末ということで、部長級の集合写真を撮りました📸✨
今年度も、皆様のご協力・ご支援をいただき、誠にありがとうございました。次年度も引き続き、よろしくお願いいたします🙇 pic.twitter.com/smg5sNPH9A
まずはその場の主役や中心人物が誰かを決めましょう。会社なら社長や役員、イベントならゲストや講師、結婚式ならもちろん新郎新婦ですね。
その方を中央に配置して、あとは関係性や役職順などを考えながら左右に並んでいきます。
並ぶ順番は「上位の人をカメラから見て右側」にするのが基本。
※並ぶ側から見て左側
ただ最近は、フォトジェニックを意識した並びや、よりフラットな関係性の職場も増えているので、TPOに合わせて柔軟に考えるのが◎。
撮影前に「ここで大丈夫ですか?」と声をかけたり、並び方を確認してあげるのも、周りに優しいマナーです。
誰かが迷っていたら、さっと手を引いてあげるような、そんな気遣いが素敵ですよね。
男女の写真の立ち位置はどこ?和装と洋装で違うのか
男女で写真を撮るとき、「どっちが右?」と悩むこと、けっこうありますよね。実はこれ、服装や文化によって変わることがあるんです。

これは西洋の伝統が元になっていて、昔の騎士は右手に剣、左に盾を持って花嫁を守っていた…というロマンチックな話があるんです。
和装の場合でも最近はこの並びが主流ですが、日本では「左上位」という考えもあるので、場面によっては新郎が左側に立つこともあります。
ただし、「この服はこっちの角度からが映える!」なんてこだわりがあるときは、それに合わせてもいいと思います。
お互いの良さを引き出せる立ち位置を、楽しみながら探してみてくださいね。
写真撮影で座る位置は?上下関係と席次の基本
特に椅子に座って撮る集合写真では、座る順番が大切な意味を持つんです。

基本は、中央に一番偉い人が座るのがルール。左右に順番に、役職や立場に合わせて並んでいきます。椅子の数が奇数なら真ん中が最上位、偶数の場合はカメラから見て左側が上位とされることが多いです。
そして、後ろに立つ人たちも気を抜かずに。立ち位置も、中央 → 左 → 右の順に並ぶのが一般的。
自然な序列を表しつつ、全体のバランスがよく見えるように意識するときれいにまとまります。
もし「自分はどこに座ればいいのかな?」と迷ったら、ちょっと後ろに下がって様子を見たり、「ここでいいですか?」と聞いてみるのが安心です。
それだけで、まわりへの配慮が感じられて、印象もぐっと良くなりますよ!
写真撮影 立ち位置 マナーの人数別完全ガイド
集合写真や記念撮影のとき、人数によって立ち位置の考え方がちょっとずつ変わってくるのをご存じですか?
人数が増えれば増えるほど、全体のバランスや写りの美しさも意識したいところです。

「どう並んだらいいのかな?」と迷ったとき、ぜひ参考にしてみてくださいね。
写真撮影の立ち位置:2人の場合のマナー
ビジネスシーンや公式な場面では特に、立ち位置にも配慮が必要です。
基本の並び方としては、上司や主賓など“目上の人”が並ぶ側から見て左、部下や同行者が並ぶ側から見て右に立つのがマナーです。
これは日本の「左上位・右下位」という考え方に基づいています。
一方で、カップルや夫婦写真、ウェディングフォトでは少し異なり、新郎が右、新婦が左に並ぶのが一般的。これは欧米の伝統から来ていて、新郎が右手で新婦を守るという意味合いがあるんです。

フォーマルな撮影なら「誰を引き立てたいか?」を考えて、上位の人を左側に配置すると間違いがありません。
写真撮影の立ち位置:3人での配置の正解は?

3人で撮る写真は、一見シンプルに見えて、実はバランスがとても重要なパターンです。
中心に立つ人が誰かによって、写真の印象が大きく変わります。
基本ルールとしては、主役や一番立場の高い人を中央に配置します。そして、左右にはその方に近い立場や役職の人が並びます。
このとき、並ぶ側から見て左側が上位、右側が下位という考え方をベースに、役職順や関係性を考えて並びましょう。
たとえば、部長・課長・一般社員の3人なら、中央に部長、カメラ左に課長、右に社員という配置が自然でスマートです。
※ただし、最近ではあえてカジュアルな並びやシンメトリーな構図を好む場合もあります。
ビジュアル的なバランスを優先したいときは、身長差や服装の色合いも加味して柔軟に調整するといいですよ。
3人写真は「中央が主役」が鉄則なので、迷ったときはまずそこを軸に考えてみてくださいね。
写真撮影の立ち位置:4人で迷わない並び方
4人になると、少し配置が複雑になってきますよね。とはいえ、ちょっとしたコツを押さえるだけで整った印象に仕上げることができます。

たとえば役職順に並べたい場合は、左2人が上位者、右2人が下位者というように、対称になるように配置するとバランスが良く見えます。
こんなふうに考えるとわかりやすいですよ
- カメラ右:副部長
- カメラ中央右:部長
- カメラ中央左:係長
- カメラ左:一般社員
このように、上位者をやや内側に、下位者は外側へという配置を意識すると、写真全体が引き締まって見えます。
また、見た目のバランスも大切なので、身長差があるときは背の高い人を端に、またはやや後ろに下がって立つなど、立体感を出すのもおすすめですよ。
写真撮影の立ち位置:6人で整った構図をつくる

全員が同列に並ぶよりも、中心から役割や立場に応じて並び順を整えると、ぐっとまとまりが出ます。
フォーマルなシーンでは、やはり中央に最上位者を配置します。そして左右にバランスよく、上位→中位→下位と配置していくのが理想です。
たとえば、
左(並んでいる側)から:主任 → 課長 → 部長(中央)→ 次長 →係長 → 一般社員
このように、中央から序列順に左右に広げていくスタイルが、6人撮影の定番スタイルです。
人数が多くなると、どうしても全体がバラけやすくなります。そんなときは、立つ位置の「間隔」を一定に保つことも意識しましょう。狭すぎると詰まった印象になり、広すぎると間延びしてしまいます。
また、誰かが目立ちすぎないように調整することも大切なポイント。
全員がちょうどよく写るように、撮影前にはざっと並びを確認してみてくださいね。
記念撮影では誰がどこに立つべき?

会社の創立記念、表彰式、卒業式や家族の記念日など―「記念撮影」は、その場限りの瞬間をかたちとして残す、とても大切なシーンですよね。
だからこそ、誰がどこに立つのかも、ちょっと気を配っておきたいところです。
基本的な考え方としては、やはり主役が中央です。たとえば、表彰される方や退職される方、卒業生など、「今日はこの人のための写真だな」と思える人を、真ん中に配置します。
その左右には、役職が高い方や家族の場合は年長者など、主役と深く関係のある人が内側に、順に外側に向かって並びます。
ただ、「目上の人が外側に来てしまう…」といったこともあるかもしれません。その場合は、自然な流れや雰囲気を大事にしながら、無理のない立ち位置を選ぶことも大切です。
迷ったら、「この並びで見て気持ちがいいか」を大切にしてみてください。主役を中心に、左右に気持ちよく並んでいれば、それがきっといい記念写真になりますよ。
フォーマル撮影時の上座・下座の基準
ビジネスや式典などのフォーマルな写真撮影では、見た目の美しさ以上に「マナーとしての正しさ」が求められる場面も多くあります。

上座とは、文字通り最も格式の高い席や位置のこと。写真撮影では、中央が基本の上座となり、そこに社長や会長などのトップが配置されます。
そこから左右に向かって、左 → 右の順で上位から下位へと並ぶのが日本のスタンダードです。
つまり、カメラから見たときは、左側の人ほど地位が高く、右側に行くほど立場が下がるという見え方になります。
また、椅子に座るタイプの集合写真では、前列中央が最上位、その横に副社長や専務などが並びます。後列に立つ方も、この流れに合わせて配置するのが自然です。
ただ、こうしたマナーは、あくまで「相手への敬意」を形にしたもの。
あまり堅苦しくならず、周囲の方への思いやりをもって並び方を決めると、場の空気もやわらかくなりますよ。
写真撮影における国際的な立ち位置マナーの違い

写真の並び方には、日本ならではのルールや文化があるように、海外には海外の立ち位置マナーがあるんです。
ちょっとした違いではありますが、知っておくと国際的な場でも自信をもって振る舞えるようになりますよ。
たとえば日本では、先ほども触れたように「左上右下(さじょううげ)」の考え方があります。これは被写体から見て左側が上位、右が下位というもの。
一方、欧米では「右上位」の考え方が主流で、カメラから見て左側が上位になります。
スポーツの表彰台で、金メダリストが中央、銀がカメラ左、銅が右にいる構図、あれが典型的な例です。
また、欧米ではフォーマルな場でも上下関係よりビジュアルの美しさを優先することも多く、身長や服装、バランスを見て並ぶケースが少なくありません。
日本のように「上司は必ず中央」といった固定ルールにとらわれすぎず、全体の雰囲気や見栄えを大切にするという感覚ですね。
もし国際的なイベントで撮影がある場合は、事前に「誰が主役か」「文化的にどちらの考え方が採用されているか」を確認しておくと安心です。
写真撮影での立ち位置マナーまとめ:美しい一枚を残すために
写真撮影における立ち位置のマナーは、相手への敬意や場の空気をさりげなく表現できる大切な要素です。
シーンや人数に合わせて立ち位置を意識することで、写真全体の印象がより美しく、心地よい一枚に仕上がります。
次に写真を撮る機会があれば、立ち位置にもほんの少し意識を向けてみてください。
それだけで、あなたの気配りやセンスが写真の中に自然と表れ、見る人にも好印象を与える一枚になりますよ。
本記事のポイント
- 立ち位置は「誰を目立たせたいか」で決める
- 日本では「左上位・右下位」が基本の考え方
- 主役は写真の中央に配置するのが一般的
- 3人構成では中央に最上位、左に次点、右に最下位を並べる
- 上司と部下の2人写真では上司を並んでいる側から見て左に立たせる
- 男女ペアでは和装洋装で立ち位置が異なる場合がある
- 結婚式では新郎が右、新婦が左が一般的な配置
- 座る写真では中央が最上位、左右に順番に並べる
- 椅子の数が偶数の場合はカメラ左側を上位とする
- 多人数写真では中央から左右対称に序列を広げる
- 撮影前に並び方を確認する声かけも大切なマナー
- 見た目のバランスを意識して立ち位置を調整する
- 国際的には「右上位(カメラ左)」が一般的な配置
- カジュアルな場ではマナーより自然さを優先することもある
- 上座・下座の考えは「敬意を伝えるためのルール」として捉える



