デジカメの電源を入れたとき、「レンズエラー」の表示が出て動かなくなってしまった…そんな経験はありませんか?
突然のトラブルに戸惑い、解決策を探している方も多いはずです。
この記事では、レンズエラーの原因から自分でできる対処法、機種別(Canon、Nikon、CASIOなど)の対応方法、さらには修理費用の目安や修理に出す前のチェックポイントまで、実践的な情報をまとめています。
落としてしまった場合や、バッテリー・レンズ端子の接触不良が疑われるケースにも対応した内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。
本記事を読んで分かること
- レンズエラーの主な原因と発生しやすい状況
- 自分でできる具体的な対処法
- メーカー別の対応方法や注意点
- 修理費用の目安と修理前に確認すべき点
デジカメのレンズエラーとは?原因とよくある症状
「レンズエラー」と表示されると、カメラが使えなくなって焦りますよね。実はこのトラブル、ちょっとした原因で起こることも多いんです。
ここでは、デジカメのレンズエラーの正体や、ありがちな原因、実際にどんな症状が出るのかを具体的に解説していきます。
まずはエラーが起こる「仕組み」と「きっかけ」を知って、無駄な修理や買い替えを避けましょう。
レンズエラーが起きる主な原因とは
デジカメの「レンズエラー」とは、レンズが出たり引っ込んだりする動作に問題が生じたときに発生するエラー表示です。

主な原因は以下のようなものがあります。
- レンズの機構部分にホコリやゴミが入り込む
- モーターやギアの劣化・摩耗
- レンズの動作中に障害物にぶつかった
- バッテリー電圧の低下や接触不良
ちょっとした衝撃や環境の変化でも発生することがあるため、普段からの取り扱いには注意が必要です。
特にバッグの中で勝手に電源が入ったり、ポケットに入れたまま動作したりすると、レンズがうまく出ずにエラーになることがあります。
ポイント:カメラの電源を切る前に、レンズが正しく収納されているかを確認するだけでも予防につながります。
デジカメを落としたときの故障リスク
うっかりカメラを落としてしまった経験、ありませんか?落下はレンズエラーの最大の原因の一つです。

レンズの筒(鏡胴)がわずかに曲がったり、内部のギアがずれてしまうことで、レンズが動かなくなるケースが多発しています。
とくにレンズが出た状態で落とした場合は要注意。出っぱなしのまま引っ込まなくなったり、異音がする場合は内部が破損している可能性が高いです。
このようなときは、無理に押し込んだりせず、一度電源を切って、レンズの様子を確認しましょう。動かない場合は、メーカーや修理業者への相談を検討してください。
落下防止には、ネックストラップやカメラケースの使用がおすすめです。万が一に備えておくことで、故障のリスクを大幅に減らせますよ。
レンズの接触不良や異物混入も要注意

レンズとカメラ本体の端子部分がうまく接触していないと、正常な動作ができず、レンズエラーが発生することもあります。
また、砂ぼこりや湿気が原因で、レンズの内部や可動部がスムーズに動かなくなることもあります。屋外撮影で風の強い日や砂地に行った際は要注意です。
●対処法:
- レンズや端子部分を綿棒やエアダスターでやさしく清掃
- 屋外ではレンズキャップやフィルターを活用
- 湿気対策に乾燥剤入りのカメラバッグを使う
異物混入や湿気は、気づきにくいけれど大敵。日ごろから定期的に点検・清掃する習慣をつけると、エラーの予防につながります。
デジカメ レンズエラーの直し方|自分でできる対処法
レンズエラーが出たとき、「もう壊れたかも…」と焦ってしまう方も多いかもしれません。

でも安心してください。エラーの原因が軽度なものであれば、自宅で簡単に試せる方法で解決できるケースもあります。
ここでは、特別な工具や専門知識がなくてもできる、基本的な対処法をご紹介します。自分で直せるかどうかの判断材料にもなりますよ。
電源ON/OFFやバッテリー抜き差しで試す
最初に試してほしいのが、カメラの電源を一度切って、再度入れ直すというシンプルな方法です。

これはレンズの動作エラーが「一時的なソフト的トラブル」の場合に効果的で、意外と多くのケースでこれだけで直ってしまうこともあります。
さらに、バッテリーを一度取り外して10秒ほど置き、もう一度しっかり装着してみましょう。
📌 ポイント
- 電源OFFの状態で操作する
- バッテリー端子にゴミがないか軽く確認
- 可能であればフル充電した別のバッテリーで試す
※長期間使用していなかった場合や、寒い場所で使った直後にも有効な方法です。
レンズや端子の清掃方法と注意点
レンズ周りにホコリや異物が入り込むと、レンズの動きが妨げられ、エラーが発生することがあります。

特にレンズが出た状態で長時間放置した場合は、細かなチリが内部に入り込みやすくなるので要注意です。
✅ 自宅でできる簡単な清掃方法
- 綿棒またはメガネ拭き用の柔らかい布で優しく拭く
- エアダスター(缶タイプ)でレンズの隙間に空気を吹きかける
- レンズ端子やカメラ本体の接点部分も軽く乾拭きする
⚠ 注意点
- カメラの電源は必ずOFFにしてから作業すること
- 水気のある布は使わない
- 力を入れすぎず、優しく拭き取るのがコツ
清掃だけでも、驚くほどスムーズにレンズが動き始めることもあるので、まずは試してみましょう。
息を吹きかける・軽く叩くのは効果的?
ネットや掲示板では、「レンズに息を吹きかけたら直った」「出る口を軽く叩いたら動いた」という声も見かけます。

これは、内部に入ったホコリが湿気で緩んだり、軽い衝撃で引っかかりが外れた場合に、一時的に直る可能性があるためです。
しかし、水分や衝撃による故障リスクが高く、推奨しません。
🔧 もし試すならこの方法で
- 息は短くやさしく(※息に含まれる水分でサビの原因になるので控えめに)
- レンズの周囲をティッシュ越しにトントンと軽く叩く(絶対に強く叩かない)
- 出し入れのタイミングでレンズを軽く補助するように押してみる
🎯 この方法が効きやすいケース
- 「ウィーンウィーン」と音はするが、レンズが動かない
- ごく軽い引っかかりがあるように見える
それでも改善しない場合は、無理に続けず修理対応を検討しましょう。
CASIO Exilimのレンズエラー直し方
CASIOのExilimシリーズは、薄型コンパクトなデザインで人気の機種ですが、レンズエラーが出やすいという声も少なくありません。

とくに「レンズエラー2」などの表示は、強い衝撃やカバンの中で圧迫されたことが主な原因の1つで、レンズユニットに不具合が起きているサインです。
💡 まず試してほしい基本対処
- カメラの電源を切ってバッテリーを抜く
- 10〜20秒ほど待ってから再装着し、再起動
- レンズが動く瞬間に軽く補助するように押す
💡 それでも直らない場合は
- レンズ周りをエアダスターなどで清掃
- エラー表示が繰り返されるようであれば、メーカー修理を検討
📌 CASIOのサポートでは「レンズエラー2」は撮影に支障が出る可能性があるため、できるだけ早く修理窓口に連絡をと案内しています。
カメラを落としたり、カバンの中などで強い衝撃が加わった時など、レンズユニットの一部に不具合が生じると画面に「レンズエラー2」が表示されます。撮影は可能ですが、ピントが合わなかったり、撮影した画像の隅が黒く欠ける場合がありますので、できるだけ早く修理お問い合わせ窓口にお問い合わせください。
CASIOホームページ
Exilimは構造が繊細な分、分解修理は上級者向けなので、無理をせずプロの力を借りるのが安心です。
Canon・Nikon・CASIOのレンズエラー対処法
メーカーによって多少の違いはありますが、Canon・Nikon・CASIOの3社のコンパクトデジカメでは、レンズエラー時に以下のような対処が効果的とされています。
🔧 Canonの場合
- IXYシリーズなどでレンズエラーが発生した場合、まず電源のON/OFFとバッテリーの抜き差しを試す
- 内部ギアの引っかかりが原因の場合は、清掃とシリコンオイルなどでの滑り補助が効果的(ただし自己責任)
- 修理代は5,000~12,000円程度が目安
※内部ギアの引っかかりが疑われる場合、シリコンオイルの使用はリスクが高いため、専門の修理業者に相談することをお勧めします。
🔧 Nikonの場合(COOLPIXなど)
- 「電源を入れ直してください」と表示された場合は一時的なシステムエラーの可能性あり
- レンズが収納されない、動かない場合は異物混入か機構の不良
- 対処法:バッテリーを外す → 清掃 → 再起動 → それでもダメなら修理依頼へ
🔧 CASIOの場合(Exilim)
- 「レンズエラー2」表示時は早めの対応が必要
- 上記でも紹介したように、カメラに強い圧力がかかったケースが多い
- ピント不良や画面の黒欠けが出ることもあるため注意
📝 まとめ:メーカー別対応のポイント
メーカー | 自分で直せる可能性 | 修理目安費用 | 備考 |
---|---|---|---|
Canon | ○ 中程度 | 約5,000〜12,000円 | 分解修理は上級者向け |
Nikon | △ 軽度のみ | 約7,000〜13,000円 | サポート対応が丁寧 |
CASIO | △ 早期なら可 | 約6,000〜10,000円 | 圧迫・衝撃に弱め |
それぞれのメーカーによってクセがあるので、取扱説明書を確認しながら、まずは基本の対処から始めてみましょう。


デジカメのレンズエラー修理費用と対応策
レンズエラーがどうしても直らない…。そんなときに考えるのが「修理に出すべきか」「買い替えるべきか」ですよね。
知らずに修理へ出すと、不要な費用が発生してしまうことも。賢く判断するためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
修理に出すべき症状とタイミング

下記のような症状が見られる場合は、修理の検討が必要なサインです。
🛠️ 修理を検討すべき症状
- 電源ONで「レンズエラー」のまま固まる
- 「ウィーン」という動作音だけで、レンズが出ない/引っ込まない
- レンズが斜めに出ている/戻らない
- 一時的に直っても、頻繁に再発する
- 撮影画面がぼやける・ピントが合わない
📆 修理に出すタイミングの目安
- 1週間以上連続で使えない状態が続く
- カメラが旅行やイベントなどで必要な時期に近い
- 購入から1年未満で、まだメーカー保証が使える
💡「何度か自分で試したけどやっぱりダメ…」と感じたら、早めに修理依頼の準備を始めましょう。
レンズエラー修理費の相場とは?
修理を出すときに気になるのが「いくらかかるのか」という点ですよね。

💰 レンズエラーの修理費用目安
- Canon/Nikon/CASIOなど一般的なコンパクトデジカメ
→ 5,000〜13,000円程度(モデルによる) - 高級コンデジ/ミラーレスカメラ
→ 15,000〜30,000円以上の場合も
※修理費は機種や状態により異なります(目安: Canon 5,000~12,000円)。正確な費用はメーカー見積もりをご確認ください。
📌 費用に影響する要素
- 機種の新しさ(製造終了モデルは高くなる傾向)
- レンズの交換が必要か、清掃・調整で済むか
- 保証の有無(メーカー保証内なら無料もあり)
🔍 費用を調べるコツ
- メーカー公式サイトの「修理料金目安ページ」を確認
- カメラ専門の修理業者に見積もりだけ依頼する(無料の場合もあり)
買い替えか修理かを迷っている場合は、修理代がカメラの中古価格を超えるかどうかを一つの基準にしてみると判断しやすいですよ。
修理に出す前にできることまとめ
修理に出す前に、まず自分でできる最終確認ポイントをチェックしましょう。
🔍 出す前にやっておくと良いこと一覧
✅ バッテリーのフル充電・接触面の清掃
✅ 別のメモリーカードを挿してみる
✅ 端子部分・レンズ周辺の清掃(綿棒・エアダスター)
✅ エラーのタイミングをメモしておく(修理時に伝えやすくなる)
✅ 保証書・購入日・領収書の確認
📦 修理依頼時に用意するもの
- カメラ本体
- バッテリー・充電器一式
- 保証書・取扱説明書(あれば)
- 不具合の内容を書いたメモ
🌟 修理がスムーズに進むコツ
- 発送前に初期化・データ削除を忘れずに
- 梱包は丁寧に(輸送中の破損を防ぐため)
💡「この程度で出しても大丈夫かな?」と迷ったときは、一度メーカーサポートや販売店に電話相談してみましょう。意外と無料で解決することもあります!
デジカメレンズエラーの直し方|自分でできる対処法と修理の判断ポイントまとめ
デジカメのレンズエラーは、必ずしも「壊れた」わけではなく、自分で直せるケースも少なくありません。
まずは落ち着いて対処法を試し、それでも改善しない場合は、修理や買い替えを検討しましょう。
大切なカメラを長く使うためにも、日頃の取り扱いやメンテナンスも意識していきたいですね。
本記事のポイントまとめ
- レンズエラーは主にレンズの動作不良や接触不良で発生する
- バッグ内での誤動作や衝撃もレンズエラーの原因になる
- カメラを落とした場合は内部ギアのズレに注意
- レンズの端子や機構部に異物があると動作不良を起こす
- 電源のオンオフやバッテリーの抜き差しは初期対応として有効
- レンズ周辺の清掃は綿棒やエアダスターで行うとよい
- 息を吹きかける・軽く叩くと一時的に直ることがあるが非推奨
- CASIO Exilimでは「レンズエラー2」が多く見られる
- Canonはシリコンオイルを使った修理例があるが自己責任となる
- Nikonのエラーはシステム系も多く、再起動で改善する場合がある
- レンズが動く音はするが動かない場合は物理的な引っかかりが疑われる
- 修理が必要な症状は頻発や操作不能など継続的なトラブル
- レンズエラーの修理費用は5,000~13,000円程度が目安
- 修理前にはメモリーカード交換や端子清掃なども試す価値がある
- 修理依頼時は保証書や購入日、エラー状況のメモを準備するとスムーズ





