スマホカメラで「顔が伸びる」「鼻がでかい」と感じたことはありませんか?
スマホで自撮りをしたときに、顔が実際よりも縦長に見えたり、鼻がでかく写っていて「これ本当に自分?」と驚いたことがある方は多いのではないでしょうか。
特にSNSに投稿する写真では、写真写りにこだわりたいもの。ところが、スマホカメラの仕様や撮影方法によって、顔の形が歪んで見えてしまうことがあります。
自撮りに違和感を覚える方や、もっと自然に見せたいと感じている方はぜひ参考にしてみてください。
本記事のポイント
- スマホカメラで顔が伸びて見える原因
- 鼻がでかく写る理由とそのメカニズム
- 写真写りを自然にするための撮影テクニック
- 違和感を軽減するカメラ設定
スマホカメラで顔が長く見える理由
スマホで自撮りやポートレートを撮影したとき、「えっ、私の顔ってこんなに長かったっけ…?」と驚いた経験はありませんか?
特にスマートフォンに搭載されている広角レンズや、カメラと顔との距離、被写体の位置取りによって顔の印象は大きく変わってしまうんです。
ここでは、「なぜ顔が実物より長く見えてしまうのか?」という仕組みを、わかりやすく解説していきます。
顔が伸びて見える仕組みとは
スマホのカメラには、多くの場合広角レンズが使われています。

このレンズの特徴は、画面に広い範囲を収められる代わりに、近距離での撮影では被写体の中心部分が引き伸ばされて写ってしまうことです。
つまり、カメラが顔に近すぎる状態で撮ると、顔の中央部分(鼻・口・あごなど)が前にせり出して長く見えるのです。
📸 イメージとしては「魚眼レンズ」や「おもしろ鏡」のような歪みが、微妙にかかっている状態だと考えてください。
また、顔のパーツだけでなく、顔全体の輪郭も縦に引っ張られたように映るため、結果として「面長」「伸びた顔」になってしまいます。
次の見出しでは、特に「iPhoneの外カメラ」を使った場合にどうして歪みが起きやすいのか、さらに詳しく見ていきましょう。
iPhoneの外カメで顔が歪む原因

iPhoneの外カメラ(背面カメラ)は、高解像度で綺麗に撮影できるというメリットがある一方で、広角寄りのレンズが搭載されていることが多いため、顔が歪んで見える原因になりやすいです。
特に焦点距離が短い(例:24mm前後)広角レンズでは、近距離撮影になると遠近感が強調されて、顔の中心が大きく、側面が小さく写る傾向があります。
そのため、外カメラで自撮りをする場合でも、顔の距離が近すぎると自然な輪郭にならず、「顔の上下に引っ張られたような印象」になることがあります。
👀 ポイント:顔の真ん中ではなく、フレームの端に寄ってしまうとさらに歪みやすくなります!
自撮りを実物に近い印象で撮りたい場合は、ズーム機能を使って撮影距離を確保することが重要です。2〜3倍のズームで離れて撮るだけでも、印象がかなり変わりますよ。
インカメラで面長に見える理由

iPhoneやAndroidスマホのインカメラ(内側カメラ)は、ビデオ通話や自撮りに使うことを前提にしており、かなりの広角設計になっていることが一般的です。
このため、顔との距離が短くなりがちなインカメラで撮ると、顔が縦にも横にも歪みやすくなるのです。
中でも目立つのが、額からあごにかけての縦の伸び。インカメラの位置が低い角度や斜めからの撮影になると、頭が伸びて見えたり、顔が長く見える現象がより顕著になります。
📌 注意:インカメラはレンズ性能も外カメラより低め。細部まで精密に再現できないぶん、顔がのっぺりしたり、不自然に写る場合もあります。
また、インカメラで端に顔を配置して撮影するとさらにゆがむので、撮るときはフレームの中央に顔を配置するよう意識してみてください。
横に広がる顔の見え方の正体
「なんだか顔が横に大きく写ってる…」と感じたことはありませんか?
顔が画面の四隅や端に配置されていると、広角レンズによる引き伸ばし効果で左右方向にも膨張して見える傾向があります。
これは、人の顔が本来立体的であるのに対して、写真では二次元の平面に変換されることで起こる“視覚の錯覚”です。
🌀 特に「正面向き」で「カメラに近い距離」だと、顔の横幅や頬のボリュームが実際より強調されてしまうので要注意です。
✅ 対策としては、「少し引いた距離で」「顔の中央配置」での撮影が有効。
ズームで撮影距離を稼ぎつつ、顔の位置を中央にキープするだけでも、かなり自然な写りになりますよ。

スマホカメラで鼻がでかく写る原因
「写真だと鼻が大きく見える…」「鏡ではそんなに気にならないのに…」と感じたことはありませんか?

これはあなただけの悩みではなく、スマホの自撮り写真で多くの人が感じる共通の違和感です。
実はこの現象も、スマホカメラのレンズの性質や撮影方法が大きく関係しています。
ここでは、なぜ鼻が写真で強調されてしまうのか、そのメカニズムを4つの観点から詳しく解説していきます。
自撮りで鼻が大きく見える理由

スマートフォンのインカメラは広角レンズのため、近づいて撮影すると、顔の中央にある鼻が強調され、実物よりも30%以上大きく見えることもあると研究でも示されています。
12インチ(約30cm)の距離から撮影し、両頬骨幅を一定にした場合、自撮り写真は正投影と比較して、男性で鼻が30%、女性で29%大きく見える。
JAMA Facial Plastic Surgery(日本語訳)
📏 例えば、30cmの距離で自撮りをすると、鼻が実物よりかなり前に出たように映るため、「団子鼻」「鼻だけ浮いてる」ような印象になってしまうのです。
自撮りの違和感は、カメラが現実を正しく写していないせいとも言えます。
写真だと鼻が潰れて見えるわけ
逆に、鼻が「大きいというより、潰れて平べったく見える」こともあります。

これは、広角レンズが顔の立体感を圧縮してしまうことに原因があります。
📷 写真は2D(平面)ですが、実際の鼻は立体的なパーツ。レンズがこの立体感を上手く再現できないと、鼻筋が消えたように見えたり、低くて団子っぽい印象になりやすいのです。
また、ライティング(光の当たり方)や顔の角度によっても鼻の見え方は大きく変わります。
✔️ 真正面からの撮影は鼻が強調されがちなので、少し斜めからの角度で撮るのも有効な工夫です。
iPhoneの広角レンズが与える影響
iPhoneで撮ると鼻が大きくなる理由はこれ🥲!同じお人形でも顔全然違う https://t.co/vcEa2DXuE6
— ℳℴℯ (@mmmmnyan23) July 8, 2023
この仕様によって、被写体に近づくほど、鼻のように中央にあるパーツが拡大されて写ることになります。
💡 特にiPhone 11以降のモデルは、広角化が進んでおり、1倍カメラでも十分に鼻が大きく見えてしまう可能性があるのです。
👃「鼻が気になるなら、広角でなく望遠を使う」──これが撮影時のコツです。
iPhoneの2倍ズームや3倍レンズを使って撮影距離を確保するだけでも、かなり自然な鼻の写り方に近づけますよ。
鏡と写真で鼻の印象が違う理由

それは、鏡とカメラでは「見え方の条件」がまったく異なるからです。
🔍 鏡の場合、自分の目線と同じ高さ・距離・角度で見るため、もっとも自然な“リアルな自分”に近い状態です。
一方、スマホのカメラはレンズの特性や角度、画像処理の影響を受けるため、鏡とは違う顔立ちに写ってしまうのです。
📸 インカメはミラー表示(左右反転)されていることも多く、「左右のズレ」によって違和感を強く感じる人もいます。
つまり、写真と鏡の“ギャップ”に悩むのはあなただけじゃないということ。見え方の違いを知っていれば、不必要に落ち込まずに済みます。
スマホカメラで顔や鼻を実物に近づける撮影テクを紹介
スマホで撮った自分の顔が「長い」「鼻がでかい」と感じたら、それはカメラのせいかもしれません。
でも大丈夫。ちょっとした工夫や知識で、スマホ写真の印象をグッと変えることができます。
この章では、顔や鼻を“実物に近い印象”で写すための、撮影時のポイントやテクニックをご紹介します。
顔を伸ばさずに自然に写すコツ
顔が縦に長く、または横に広がって見える主な原因は、「距離の近さ」と「レンズの広角効果」です。

広角レンズでは近距離撮影でパース(遠近感の歪み)が強調されてしまうため、距離を取るだけで自然な輪郭になります。
さらに、顔の位置も重要です。画面の中心に顔を配置し、端に寄らないようにしましょう。端ほど歪みが目立ちやすくなります。
✅ スマホのグリッド機能をオンにすると、顔を真ん中に置きやすくなりますよ。
鼻を小さく見せるカメラの使い方

鼻を大きく見せないためのコツは、できるだけ「遠くから望遠で撮る」ことです。
iPhoneなどのスマホには、2倍・3倍ズームや望遠レンズが搭載されているモデルも多いですよね。
この機能を活用して、50cm〜1.5mほど距離を取ったうえで、望遠ズームで鼻を中心に構図を作ると、実物に近い立体感とサイズ感に仕上がります。

👃 近距離×広角=鼻デカ注意! と覚えておきましょう。
また、真正面からのショットよりも少し斜めの角度から撮ると、鼻の存在感を抑えてナチュラルに見せることができます。
スマホ撮影での距離と角度の工夫

✔ 距離の目安は1〜1.5メートル程度。このくらい離れることで、顔全体が立体的かつ自然に見えやすくなります。
✔ 角度の基本は「顔の高さとスマホの高さを同じにする」こと。高すぎると顔が小さく、低すぎると鼻が強調されます。

✅ バストアップの写真なら、やや上から撮ると小顔効果がありおすすめ。
また、首をスッと伸ばし、おでこをやや前に出すと二重あごも防げて、写真映えしますよ♪

外カメとインカメの使い分け方
写真の仕上がりを意識するなら、インカメと外カメを状況によって使い分けるのがベストです。
📲 インカメラ(自撮り用)
- 手軽に自分を写せるが、歪みが出やすい
- 広角レンズで顔が伸びたり、鼻が目立つ
- 加工アプリを前提にするならOK
📷 外カメラ(背面カメラ)
- 高画質&画質が自然
- ズーム機能や望遠レンズで顔の歪みを軽減
- 他人に撮ってもらう or 三脚+タイマー撮影で活用しよう!
💡 自撮りにこだわる場合でも、外カメラ+自撮り棒や三脚+リモートシャッターという方法を使えば、距離を取りつつ自然な写真が撮れますよ!
スマホカメラで顔が伸びる・鼻がでかく見える原因と対策まとめ
スマホカメラで「顔が伸びる」「鼻がでかい」と感じるのは、決して自分の顔のせいではなく、カメラの特性によるものです。
写り方のしくみを理解し、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、写真の印象は驚くほど変わります。
もう写真写りに悩まないために、今日からぜひ実践してみてください!
本記事のポイント
- スマホカメラの広角レンズは近距離撮影で顔の中央を誇張する
- カメラとの距離が近いと顔が縦にも横にも引き伸ばされる
- 焦点距離が短いレンズは遠近感を強調し顔が歪みやすい
- iPhoneの外カメラは広角寄りで歪みが出やすい
- インカメラは広角+低性能で歪みやすさが目立つ
- フレームの端に顔があると左右に膨張して写る
- 鏡とスマホカメラでは写り方が異なり違和感の原因になる
- 鼻は顔の中心にあるため、近距離だと特に大きく写りやすい
- 広角レンズでは鼻が潰れて見えることもある
- 正面からの撮影は鼻の強調につながりやすい
- 距離を1m以上あけることで歪みが大幅に軽減される
- 望遠ズームを使えば実物に近い印象で撮影できる
- 顔を画面の中央に配置することで歪みを防げる
- 外カメラ+三脚撮影で自然な写りが再現しやすくなる
- グリッド機能の活用で顔の配置バランスを整えられる



